2009年11月9日月曜日

ITと現代主義の近縁性

情報科学乃至はIT、現代思想は近縁性があるように見えます。
情報科学のシャノンという学者は情報を「変化するパターンの中で選択できるもの」と定義しました。
この定義の良否はともかくこの方向から情報という概念を見て思惟を進めていくと情報には差異概念が重要な役割を果たしそうです。
この定義の方向性で行くと情報概念定立のためには変化/あるいは差異が必要のように見えます。
また他の何かとの関係性が大切になりそうです。
選択できるのは命題のようなものということで、コンピュータサイエンスでは真偽決定というかデジタル性が大切でしょうが、一方で言葉というものも(特に分析哲学や現代思想で扱うものは平叙文が多そうである)、やはり何かを明示することでそれが発生した瞬間に世界を必ず明確に切り取っていくものであり、このように切り取ることにより、そうである/そうでないという見方を世界に導入し、構造を形成していくものです。
そこで例えば情報を現代思想の言説概念(ディスクール)と比較してみるとどうでしょう。
使い方の共通部分集合は多そうです。
違うところはそれぞれの概念の焦点の当て方や見る方向性、文脈の違いからなっている部分です。
結局情報科学や情報技術は情報に対する見方や扱い方を扱う思想ですが、現代思想も言説の見方や扱い方を扱う思想のようなところがあります。
そして情報も言説も現代においてはそのコンテンツや実体性については冷めて突き放して扱うことが必要に応じて求められます。

またそもそも現代思想というのは情報処理理論でもあります。
それが従来思想として哲学として従来考えられていたものと異なるがさらに有力で説得力のモデルを提出したということですが、要するに人間の内部的な情報処理機構、認知機構、認識生成機構についての新しい考え方であり、それにより従来の哲学的な認識論や存在論なども考え直さざるを得なくなったというのが少なくともある面からの見方としてはあります。

IS/ITも現代思想もともにお互いにいい影響を与えあえますし、現代主義親和的な思想群ですので、現代主義の頒布、普及させる力となると思います。
特にITの進歩は社会を現代主義化させるのに大変役に立つでしょう。

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