2009年11月4日水曜日

ソシュールの現代思想における意義

ソシュールの功績はシーニュをシニフィアンとシニフィエに分けて考えるという考え方を定立したことです。
言葉や記号=signを表すものと表されるものに明確に分けました。
ここからいろんなテーマが発生しました。

ソシュールの段階では記号論はシニフィエが優位です。
のちにシニフィアンの優位が現代思想の決定的に重要な見方になりました。
単に優位と言っても程度の問題ではなく、両者では見方が全く逆というか質的にも意味的にも異なるものになります。

ソシュールはざっくりいうと、シニフィエという固定したものがあり、それに対して恣意的にいろんなやり方でシニフィアンを形成できるという風なモデルを示しました。
シニフィエはシニフィアンの存在如何にかかわらず存在しますが、人間がいろんなシニフィアン形成が可能な中で恣意的にシニフィアン体系を形成し、その対応関係がついた段階でシニフィアン=シニフィエ対応複合体、すなわちシーニュ=sign/記号が形成されます。
人間の記号/言語使用以前にシーニュ/記号によって表されるものは存在すると考えます。
これは後にデリダによって問題にされます。

ソシュールの言語論が発展拡張し記号論がより高度に発展していく中で、このシニフィアンとシニフィエというものへの見方にいくつかの変化が生じます。
この変化した見方を理解すると現代思想の記号論的な方向/フレームワークからの理解が可能になります。

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