2009年11月24日火曜日

真理について

現代思想は人間が考えるということがどういう事なのかについて考えます。
そういう意味では現代思想のある方向の方向性というのは、認知科学や人間内部の情報処理機構、精神分析学などが扱うものと同じ対象を扱っている分野であるといえます。
現代思想はこれについてはあるモデル、仮説を提出するのに成功したといえます。
この仮説は広く共有されるべきものだと思います。
またこのモデルの提出により、近代思想の無意識の思い込みや、思考の癖、思考様式のもつ偏りを指摘しました。
近代主義は自明でないもの、確実でないもの、根拠がないことをあたかも客観的に自明であって、確実であって、根拠がありそうに主張している場合があることを指摘しました。
ただ我々は主観的に確実性や自明性を感じることができるのみです。
そういう意味で現代主義は近代のように真理という言葉を一般的に使うことはありません。
使う場合は主観的に、教条的に、宗教的に使うのみです。
たとえば現代においては科学というものは永遠に仮説のみがある世界であって真理はありえません。
これは現代科学というものの性質上そういうことになっているもので、たとえ全宇宙の全てを説明するような仮説が作れたところでそれは変わりません。
全宇宙の観測されることの全てを説明するような仮説はたとえば、複数あるかもしれません。
科学というものは永遠に仮説しかない世界です。
他のものも同様であり、ただモデルやら仮説やら体系やらを適宜作ることができるのみです。
どれか一つの仮説やモデルを真理であると主張することは、特殊な宗教のみの専売特許であって、現代思想をベースにしている分野ではそのようにはできないことになります。

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