2009年11月23日月曜日

現代思想の意義

現代思想の最大に近いような意義として近代思想を相対化したことがあげられます。
相対化の方法として近代思想の前提にあるものとは違う認識や存在のモデルを提出しました。
これにより近代主義以外のやり方の認識や存在や実在についてのとらえ方があるとは創造すらできないでいた状態から、それとは別であり、さらに近代主義より包括的であり、さらにいろいろなことをよりうまく説明できるようなモデルを提出することで、世界に近代主義的に考える以外の考え方が存在するということを示しました。
もちろん現代思想で提示されたモデル以外のモデルもあってもおかしくありません。
大切なのはそれ以外にはないと思われていたものが、それ以外にも有り得るということを示したことです。
近代主義の認識や存在や実体についての考え方の前提も、現代主義の認識論的モデルや存在論のモデルにせよ、全てモデルレベル、仮説レベルの意味しかありません。
しかし近代思想の時代には近代主義以外の考え方しか存在しなかったため(宗教やオカルトやそういうものはとりあえず除く)、人々はそう考えるしかなく、どこかおかしいと思っていても、それに対抗する考え方、反論する言い方を持っていませんでした。
現代思想が、近代主義の時代にインプリンティングされていたデフォルトの前提以外の別のモデルを提供してくれたお陰で、人々はオプションとして現代思想のモデルを用いることができるようになりました。
可能なら、さらに別のモデルや仮説を自分で作ることも可能です。
近代思想の前提みたいなものは現代の目から見ればone of themのものに過ぎず、他にいくらでも考え方があり、しかもそっちの方が現実をよりよく説明する、そういうモデルを導入し近代主義を相対化したのが現代思想の役割です。

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