2009年9月27日日曜日

現代思想と高次脳機能科学

現代思想と高次脳機能科学は非常に似ています。
それぞれが他方に対して対応概念があるようにみえます。

現代主義は客観世界での事物の存在や実在には興味を持ちません。
基本的なスタンスとして人間の認識についての思考に重点が置かれます。
認知科学や唯脳論は人間の脳の仕組みについて考えます。
人間の認識や精神、脳の仕組みは絡めて考えるといろいろと興味深いテーマを提供してくれます。

例えばベルクソンやラカンは人間が時間同一性を作り出すのは記憶が大切な働きをしているという風に考えました。
認識に大切なのはベルクソンは時間と記憶、ラカンは関係性、象徴的関係と創造的関係であり、さらにエスがあります。
近代的な実在論的思考では、実在物に特異的なニューロンがあるようなモデルがしっくりきますが、現代的な構造主義的認識生成機構的な見方では、ネットワークとコネクティビティーが認識や実在物を生成するようなモデルがいいでしょう。
どちらも知覚と記憶は重要ですが、これも脳科学を用いてモデルに組み込めないかなという気分になります。
エスやエラン・ヴィタールなどは脳の大脳辺縁系やより深部に局在をおきたい気分になります。

以上はやや余談的な話です。
本質的な違いや独立性、文脈の違いなどを理解した上で相関付けたり、統合したりするのは面白い思考実験になりそうです。
現代主義はそれ自体が完結した思考体系であり、ソフトとハードはあくまで違うものですが、時代のいろいろなものが、情報科学や技術であったり、社会構造であったり、脳科学であったりですが、現代主義の方向性と協調して進んでいるように見えます。

0 件のコメント:

コメントを投稿