2009年9月10日木曜日

近代思想と現代思想の基盤の違い

近代思想の多くは素朴実在論に立っている。
一方で現代思想の到達点は、実在について近代と異なるモデルを提供している。
また構造概念を使いこなす点が近代思想とはことなる。

近代主義によって立つ世界認識の仕方と、現代主義によって立つ世界認識の仕方は質的に異なる。
どちらによって立ってもそれなりにまとまりのあるシステムの構築は可能である。
どちらのシステムがいいという事は実証的にいうのは困難であり、どちらにも一長一短がある。

近代主義的システムというのは歴史上経験されたものである。
ポストモダン、ポスト構造主義より前の近代主義というのは、現代主義の見方がまだ確立していなかったため、素朴実在論的認識以外のそれとは別の、たとえば現代的な物事の認識の方法のような対照となる物事の認識の仕方ができなかったため、自らの思想のベースを相対化できず、現在の目から見ると、非常に独善的・唯我的・強迫的・固着的に自らの思想のベースに対している。
そのような意味で言うと現代主義の方がよりメタなレベルで二つの思想を眺めている。

しかし現代主義の確立によって、近代主義も自らを所詮一つのものの見方に過ぎずそれ以上のものではないという風に自覚できるようになると、近代主義もまたより有効な利用の仕方を探れるかもしれない。
しかしそのためには現代主義の理解が必要であると思われる。

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