5月病と6月病と夏バテ(7月病も)―外部環境と心身反応の夏版
・季節、気象、年齢、時代、などのメンタルへの影響
いろんな外部要因が心身の影響に関係します。
例えば季節によって罹患したり増悪したりしやすかったりしにくか
冬に風邪をひきやすいとか冬場に炎症性サイトカインが季節性に高
そういうのとは別に東洋医学的に見れば季節で健康状態が良くも変
季節で健康状態が変わるのは中医学や漢方では常識です。
中国の医学書黄帝大経(正確には素問、
本当にそうなのかは分かりませんが夏に睡眠が浅く短くなるのはよ
ニューヨークの精神科救急は夏が一番多いのですがこれも眠りの浅
ニューヨークは昔は暴動が多かったのですがこれも夏が多いと言わ
昔はWHOが7時間半から8時間の睡眠が健康によくそれ以上寝る
むしろ大谷選手みたいに12時間以上寝てもいいかもしれません。
何時間寝たらいいのかなどは大人数を被験者とした大規模研究が必
というかそういうテーマの研究に研究費は出ない時代かもしれませ
いろいろな基礎研究では今のところたくさん寝た方がよさそうです
というか現代人は睡眠時間が短すぎなような気もしますのでもっと
天気が心身に与える影響が注目されています。
例えば雨の前日から当日の頭痛、倦怠感、眠気などは気象病、
昔から漢方の五苓散という薬が何かの頭痛にきくことは分かってい
気圧の障害なので多分高山病の軽いものです。
高山病の主な病態は多分脈管内脱水と脈管外浮腫になります。
漢方では6月を長夏として一つの独立した季節とする見解もありま
6月あたりを初期の夏バテ、7月あたりを中期の夏バテ、8月あた
人間は環境圧が低いのに弱くて高いのを好む傾向があります。
素潜りなら深海100mいかにもぐれたりします。
これは11気圧くらいですがそこまで圧がかからなくてもプールの
マッサージや指圧もそうですが推されると気持ちいいのかもしれま
気象病も面白いことに年齢依存性があります。
若年の20代前半などはすくなく、50代くらいから弱まっていく
また運動していたり体を鍛えていたりした人には少ない傾向があり
それにPMSなどと重なると悪化するなどの理由で女性の方が多い
月経前に濃度が上がるエストロゲンやプロゲステロンなどのステロ
時代も病気や疫学に影響します。
特に旧暦の初夏から初秋くらいまでの心身の変化を概観しています
これは病気というものが時代によって変わる一例にもなります。
・5月病
「五月病」という言葉は、1960年代後半の高度経済成長期に誕
某心理学者が自分が名付けたと主張しておられました。
受験戦争を勝ち抜いて難関大学に入学した学生たちが、
昔は東大一直線(小林よしのり)
三島由紀夫や受験勉強や試験のことを一生夢に見たようです。
この言葉の歴史や経緯の詳細は以下の通りです。
言葉のルーツと発祥1960年代後半の誕生: 高度経済成長期、過熱する受験戦争を潜り抜け、
その後、1968年にメディアで取り上げられるようになり、
経緯と背景の変化元々は主に「大学生の適応不全」
サラリーマンへの拡大: 大学生だけでなく、新入社員など社会人にも見られるようになり、
医学的な位置づけ: あくまで一般名であり、正式な病名ではありません。
現代の医学・心療内科においては、同様の症状は「適応障害」や「
時代を二重写しすると1960年代後半から1970年代には世界
笠原嘉先生の名著精神科ノートでは第一章がスチューデントアパシ
ステューデントアパシーというのは1960年代から言われました
強迫的心性が関係していると述べられていますが当時は強迫性障害
ついでに言うとこのパーソナリティは日独で言われたメランコリー
戦後の左翼運動は一部で成功して特にヨーロッパではフランスなど
失敗か成功か分かりませんが一部は爆弾闘争とか銃乱射とかイタリ
1970年代からはソ連のプラハの春やらアフガン侵攻で革命運動
でもどういう転機をたどったにせよ全体としての大衆活動としては
スチューデントアパシーとかモラトリアム(エリクソン、
音楽もフォークソングからニューミュージックみたいなのが出て新
うつ病概念はドイツ、日本の精神医学では病前性格がまじめ、
これらはドイツのテレンバッハのメランコリー親和型気質や下田の
これは英米圏ではなかった考え方です。
ドイツ語圏全般というわけではなく特にドイツで言われた考え方で
それに先立つ戦前から九州帝国大学の下田光三先生が執着気質とい
ただこの病型もうつ病の一系にすぎません。
ある時期非常に増えて目立ったということです。
ただあまりにその印象が強かったのか昔の精神科医ではこれこそが
現在は大体御引退の年齢になっていると思われます。
日本やドイツのような遅れてきた先進国にキャッチアップしようと
1970年代ごろから日本では国民皆保険が始まったので外来精神
当時は重症者の入院治療が中心です。
外来診療と言っても当時は町の精神科診療所というものはまずあり
大学病院や単科精神病院、総合病院精神科などです。
今日のように精神科や心療内科のクリニックが増えたのは21世紀
日本人とドイツ人の気質が生んだ文化結合症候群だったのかもしれ
真面目で几帳面で他者の承認を求めるタイプは階級社会の英米では
この時期以降にこの時代に応じたいろんなうつ病(
逃避型うつ病、現代型うつ病、
ちなみに(
精神病の精神分裂病や気分障害の躁うつ病やうつ病(
こういうのは5月病とやや重なります。
因みに当時はうつ病は独立しておらず躁うつ病の一部でした。
また神経症性抑うつや抑うつ神経症という概念がありました。
もっと前になるといろいろな分類はありますが精神科分類学の草分
クレペリンと並ぶドイツ精神医学会の雄クレッチマーは躁うつ病は
これは戦後に提唱されたメランコリー親和型とはだいぶ違う概念で
19世紀末から20世紀頭だったので多分現在とは抑うつのありよ
よっぽどひどい精神疾患ではないと精神科にかからずそういう人は
というか治療薬もないような感じです。
外来で診療するような患者さんは精神分析が引き受けたので精神分
昔は5月になると適応障害やうつ病の患者さんが精神科診療で増加
最近は5月病という言葉自体がやや聞くことが少なくなっているよ
多分きっかけは2010年代末からコロナ時期にかけての働き方改
残業規制法規やハラスメント防止法などの法制度整備も行われまし
同時に障害雇用などの障害就労サービスも拡充しています。
コロナのリモートワークも関係しているでしょう。
2010年代までは社畜とかブラック企業とか言う言葉を聞きまし
5月病という言葉も減ってきました。
2020年近くには全業ができないので会社に隠れて仕事している
働き方改革は数派に及び研修医が残業できなくなり上級医が忙しく
医療経済学のトリレンマで医療の質と医療アクセスと医療費は鼎立
アメリカのオバマケアはあるものの公的医療保険制度がない状況や
社畜やブラック企業という言葉を聞くことが減ったように五月病と
日本は業種や職種によって違いますが年末年始と年度末年度初めが
4月は異動や新卒入社などがあり昔は4月にだいぶ負荷がかかった
GW明けくらいにストレスと精神的負荷にやられて適応障害や精神
昔は新卒後すぐ転職の考え方が今より薄くてとりあえず3年は頑張
2020年前くらいに働き方改革がいろいろ始まって5月病が減っ
5月は我慢できたが6月7月くらいでしんどくなって受療が遅延す
5月病もそうですが昔の職場うつは症状もきついし後遺症的トラウ
2020年より前に発症したような患者さんは今でも社会復帰や会
人間あまりひどいストレスやトラウマに特に長期間さらされない方
昔は苦しみはいいことで苦しみを乗り越えるのが必要だみたいな言
5月病が減ってみてコロナなどの騒乱も収まってみると5月は意欲
苦しみは伴わなくても人生とは何かとか生きがいは何かとか自分は
実は日本で一番自殺が多い月は5月がピークです。
日本社会の組織勤めのしんどさがつらかった時期は職場などのせい
何か実存的な問題を考えやすいのかもしれません。
苦悶感はそんなに強く出ません。
こういうのは6月7月とやや続く傾向はあるようです。
仕事が忙しい人よりはやや時間がある人に見られる傾向があるよう
最近は自殺と非自殺的自傷行為を分ける考え方が出てきています。
非自殺的自傷行為は最近は減りましたが境界性(情緒不安定性)
非自殺的自傷行為はリストカットやらオーバードーズやら電車への
LCやODや飛び込みは死ぬためにやっているというよりは苦しみ
だからBPDの患者さんの自殺率は高くない、
最近は時代が変わってBPDの減少と症状の軽症化がみられるよう
5月には電車の飛び込み自殺で電車が止まるようなことは少なくな
単身独居老人は孤独死が多くて司法鑑定などで同行させてもらうと
・6月病
2026年6月から特に患者さんから「6月病」
メディアなどで何か使われているのかもしれません。
ブラック企業社畜ハラスメント残業関連5月病が減少してきてみる
ここ数十年は職場うつから自殺する人は私の患者さんでは見かけな
ただし精神科医は自分の患者さんの自殺を把握していない場合があ
例えば何かの関係で患者さんや関係者(
6月病というものがあるのなら一つは5月病との関係で5月以前か
さらに東アジアでは呼吸器の状態が悪くなっているようです。
日本では高度経済成長時代に公害があり、
最初はスギだけだったのがヒノキも出て夏の花粉や秋の花粉など、
多分これは日本だけの問題ではなくて東アジアなどのグローバルな
多分韓国の経済成長も中国の経済成長もかかわっています。
偏西風があるので大陸の環境汚染物質も黄砂もPM2.5も日本に
日本の海岸に大陸からのプラスチックが流れ着くのと似ています。
春だけのアレルギーが秋、夏と広がっているのと、
目立ったのはコロナ関連で中国のゼロコロナ政策とその解除で夏の
中国で工場を止めていた時と動き出した時で健康状態が変わったと
若い人には花粉症や夏の咳は当たり前かもしれません。
かなり高齢者では必ずしも当たり前ではない時代もありました。
現在は初夏は咳の季節です。
スギやヒノキの花粉が終わったと思ったら慢性咳嗽が始まるとなる
慢性咳嗽は咳喘息とか感染後咳嗽とかアトピー性咳嗽とか後鼻漏と
東京の城南エリアなどだと暑い夏には盛夏に品川大森鎌田羽田川崎
内陸の方でも警報が出ることがあるようです。
九州の方の大学の研究に1日に150個から200個のマイクロプ
マイクロプラシチックは動脈硬化のプラークでも見つかっています
・7月病
いろいろあいまって、5月病、6月病という言葉があるのだから7
梅雨が明けたら猛暑です。
最近は冷夏がなく梅雨が明けると猛暑です。
空梅雨だとそれが前倒しになります。
夏至明けで日照量も長いです。
それらのせいか夏は眠りが悪くなりがちです。
素問という(黄帝大径としてまとめられている)
そのせいでニューヨークの精神科救急は夏が一番多い、
ニューヨークでは昔は暴動がありましたがそれも夏が多かったそう
最近はエアコンや寝具や住居の断熱などが発達したかもしたり、
熱中症は暑くなりたてが多いです。
一番多いのは体感として高齢者の食欲不振の摂食不良からの熱中症
しんどいから食思不振になるのか食思不振になるからしんどくなる
壮年期の労働者はまだ熱中症対策はしていますので救急搬送は地域
食べないということは脱水になりやすいです。
人間は年を取るほど体の水分の含有率がすくなくなります。
また水分代謝も体にせよ腸内にせよ水分を蓄える能力は下がります
食物に含まれる水分は大切ですし、
食べなくても若ければ水分や電解質とればなんとかなりますが高齢
人間は大体喉が渇いたと思ったときはすでに少し脱水傾向になって
陸上生物は渇きに強くなければいけないので我慢図良くはなってい
昔と違ってスポーツでも軍隊でもそういう配慮を十全にするように
高齢になると冬季になくなりやすくなりますが最近は年によっては
東洋医学では夏は夏バテの季節で前期の夏バテ、中期の夏バテ、
前期は梅雨時で五苓散など使ったりとか季節の漢方のパターンがあ
「バテ」という語感は夏に合う感じで夏は疲れ、不快感、
冬も冬疲れはありませんが冬ばてとは言いません。
冬はつらくて痛くてまた別のつらさがある季節ですが。
5月のゴールデンウィーク明けから7月末まで祝日もなく年度が本
学校でも会社でも日常をこなしていく時期ですので上半期や前期や
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