2009年10月13日火曜日

定義について

現代と近代では定義についての考え方が異なっています。

近代は実体を信じていました。
実体を上手に定義しようとします。

現代は定義を否定するところから始まりました。
数学者のヒルベルトが定義を否定し無定義概念を導入した時に現代が始まりました。
現代思想は現代数学から始まりました。
ヒルベルトは数学の概念の実体性を否定し、それを無定義語として表現し、無定義語の意味はそれ自体の実体性によるのではなく、他の概念との関係によって決まると考えました。

現代は事物の実体性を否定します。
というか問題にしません。
実体性と見えるものは他事物との関係によって作られると考えます。
関係性の中から差延が形成される、というのが現代思想の中心的なテーゼです。
関係性を記述することにより、差延を生産します。
差延はあたかも実体のように見えるため、他物との関係を除いてしまっても実体性はそれ自体として存在すると勘違いするのが近代的思想の思考パターンでした。

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