2009年10月15日木曜日

近代思想と現代思想の対蹠性

現代思想ではマトリックスのように物事を見ます。
マトリックスの網の目の結節点が実体や実在のように見えるというようなイメージです。
近代思想では実在性や実体性のある事物がまず存在してそれが関係性、つながりを作るという見方で関係性や構造は二次的なものであるという風にイメージされます。

近代思想では、イデア、意味や概念、実体や実在などの抽象度、純度が高いものがまず最初にあって、現実の事情や現実的な関係付けなどによって雑味をもって不純、不完全なものに見えてしまい本来性が覆い隠されてしまっているような見方をします。

現代思想では、まず関係性、差異、ディスクールのマトリックスやエピステーメ、などがあり、これらは非常に具象的で雑然としてみえるものですが、そこから抽象が行われ、本来的にあるはずの具象性、関係性、構造やマトリックスが切り捨てられ、また覆い隠され、あたかも純粋なイデアや意味や概念のみが原初にあったかのように見えるという捕らえ方をします。

これは全く真逆の見方です。
差異の反復が差延を生み現前して見える、というのが現代思想の基本的、中心的なものの見方です。
現前という同一性形成が行われた後、差異があるのは当たり前、反復できるのも当たり前というのが近代思想の基本的な固定観念です。

0 件のコメント:

コメントを投稿