2026年2月1日日曜日

政党の見取り図

政党の見取り図

 

日本の今の政党を大まかに見ていきます。

若い人は「へー、そうだったんだー」となるし、年配者だったら「そういえばそうだったな」という感じになります。

昔のことが今に関係して今が分かるようになります。

ざくっと書きますがちょっと筆が滑って冗長になったらすみません。

 

 

・自由民主党

 

 自民党は、

    日本をマルクス主義、共産主義にしないための政党です。

 ②アメリカと強調するというのもセットです。

 冷戦は要するにアメリカ(と西欧)を守るためのものです。

 ソ連もモスクワを守るために巨大な緩衝地帯として東欧とかいろんな地域を競ってしています。

 西側も緩衝地帯がありますが緩衝地帯の最前線というか防壁、砦、前線要塞がドイツと日本になります。

 日独の国民性も三国同盟も冷戦期の経済発展も全部偶然ではありません。

 地政学なり歴史的な国土の位置なりが関係します。

 冷戦時代の最前線が、韓国ですが韓国は地政学的に戦争になれば一瞬で終わりますし、日本本土も目くそ鼻くそなのでアメリカとしては沖縄を重視します。

 北海道はすぐ占領させるのでアメリカ軍の最前線は青森の三沢基地になります。

 日本をマルクス主義化(マルクスは長いので〇で代用します)化しないのと新アメリカである以外は何でもありです。

 外国からの工作は日本の政治史で大切ですが冷戦時代は、そして今も構図は簡単です。

 対外交策はアメリカが日に影に自民党を支えます。

 ソ連や中国や北朝鮮は日本を〇化したい感じです。

 アメリカとしては①と②以外極端に言えばどうでもいい感じです。

 日本国内でいうと①が大きいです。

 日本は大昔から天皇がおわします国です。

 崎門学や水戸学がそれを学問化しました。

 水戸の会沢せきしんさいという人が「国体」という言葉を編み出しました。

 まあ何であれ天皇が中心かどうかはともかく天皇制を守ることでこれが戦前は前面に、戦後は背景に、そして歴史全体の事実として日本の特徴は万世一系の天皇制の維持です。

 学問化しようがしまいが伝統を続けるということで、ユダヤ教正統派のジュ―ウィッシュマザーが理由を超越してユダヤ教的教育や子育てに熱心なのと一緒です。

 理屈ではありません。

 何千年も続いているものは継承維持継続する、これだけです。

 ですから女性天皇はよくても女系天皇はダメということになります。

 国内的には③天皇を持続し伝統を守る、が大きいです。

 これは大きすぎてもはや無意識レベルです。

 逆に〇は天皇制反対、妥当天皇制です。

 そもそも共産主義社会に天皇の居場所はありません。

 あってもいいと思いますし、天皇だけはOKというのを〇主義と別にくっつければいいだけと思いますがそうはなりませんでした。

 むしろ日本の共産主義を阻むのは天皇制だ(天皇制という言葉は〇がつくった)ということでコミンテルンの32年テーゼで天皇制は打倒とソ連が決めました。

 これは恣意的だと思いますが日本の〇もそれに従いました。

 冷戦期は〇主義(影響力が強すぎて社会主義の一勢力である〇主義とほぼ同義、細々と社会民主主義がある、実は自民党も社会主義要素は強い)とそれ以外、この2文化、2原論で簡単に理解していいです。

 その前のWW2などの戦争の時代も敵、味方の単純な二元論で割れましたが冷戦期もその延長です。

 片方の軸は明確で〇主義です。

 それ以外が自民党です。

 政治的にはそういう感じになります。

 論壇もそうで〇主義とそれ以外です。

 〇主義以外は政治でも論壇でも自民党とか保守とか右翼とか保守反動とか〇からはいろいろ言われましたが端的に言って〇以外ということです。

 定期が「~以外」ですから非常にごった煮闇鍋みたいな感じでいろいろなものが入っています。

 〇以外オールインワンな感じです。

 

 

・共産党

 これも分かりやすいです。

〇、 レーニン主義です。

ML主義と言っていいでしょう。

Mは〇で、Lはレーニンのことです。

これは新左翼も変わりません。

MLまでは共通でそこからは分かれる感じです。

大きく分けるとスターリン主義とトロツキー主義です。

ユーロコミュニズムグラムシの陣地戦術などは初期の社会党右派は唱えていたようですが日本ではマイナーです。

社会民主主義やドイツ共産党のローザルクセンベルグとかは一応MLとは分けておきましょう。

結局スターリン主義にせよトロツキー主義にせよ日本共産党の自主独立路線にせよMLが強すぎるのと加入戦術などもあり結局MLだけ知っとけばいいと思います。

 日本はそもそも社会主義的です。

 社会思想は大きく分けると個人主義と集団主義があって極端な個人主義や集団主義は哲学的にはあっても現実的にはあり得ません。

 集団種の中には社会主義、共産主義、〇主義、全体主義など分かりやすい集団主義の他、民主主義でさえ社会主義の要素があります。

 民主主義といえども個人主義の極限を主張しているわけではなく集団の秩序と調和を尊重する意味で集団主義的な面があるからです。

 スペクトラムで見ると両極端には哲学的な個人主義と集団主義があって現実的にはスペクトラム上の端っこじゃないどっかでその折衷になります。

 まず大前提として日本はML主義の力が強い国です。

 政治的には実現していなくても、純粋な若者や頭のいい学者だけではなく一般国民もML主義、あるいはもっとゆるめて集団主義、社会主義が正しくて正義で真実で真理だという気持ちが長らくありました。

 もしかしたら日本だけではなく世界中そうかもしれず、下手したら人類普遍的な信条なのかもしれません。

 1955年体制というので共産党は穏健路線となります。

 それまでは4.2ゼネストとか山村工作隊とか武装闘争路線とかでまじめに革命を考えていて、革命というのは多くは暴力というか武力とセットです。

 ちょっと国民の支持を失ってしまってスターリン批判やハンガリー動乱で権威も低下して議会でも惨敗でやばいとなって中共から距離を取り穏健路線をとる方向に変えて宮本けんじの40年間の一党独裁体制で安定しました。

 ML路線は変わらないので革命は目指しています。

 暴力は大体は使わないことにしていますが「敵の出方論」というのを採用していて場合によっては使います。

 学生紛争の時は東大を守るため都学連行動隊というのを組織してやや大人気ありませんが学生相手に大人や労働者や他校学生も動員して全共闘を打ち砕きました。

 別に警察とか機動隊が働く以上に東大は共産党がまもってくれました。

 そのあと都学連行動隊の粛清がありますがそれも大した暴力ではありません。

 ナチスはユダヤ人を殺しましたがソビエトやロシア、中国は基本直接殺しません。

 中国だったらウイグルの強制収容所が有名ですし、ろしあならフクロウ刑務所、ブラックドルフィンなどの刑務所みたいなのがあってそこで暴力もつかいますが原始的暴力ではなく、スペースを与えないとか寝かさないとかそういうのです。

 基本は洗脳です。

 シベリア抑留の日本人が帰還したときに船を降りたら「共産党万歳」と言って隊列を組んで代々木の日本共産党に入党しに行ったのは有名です。

 中国はぷーしゅんの洗脳収容所が有名です。

 共産党はML主義で基本考えてもらった方がいいです。

 共産党も日本のリベラルも同じような主張をすることが多いので両者をごっちゃにして十パひとからげで左翼とか言う傾向があります。

 ただ共産党みたいな筋金入りのML主義者と現代的ふわっとリベラルは同じことを主張していても理屈が全く違います。

 収斂進化、とでもいえばいいでしょうか。

 共産党は古い組織なので5代目、6代目と世襲共産党員がいますがやはり退潮傾向です。

 公平を期していうと自民党も退潮傾向です。

 同じ55年体制の仲間?ですがそういう点でいうと55年体制仲間の社会党は今は党名がなくなって基本的には党名などが何度も変わり今は立憲民主党かと思ったら最近はそれもなくすようで新党中道改革連合というものになるようです。

 

 

・公明党

 

 公明党は創価学会の政党で創価学会は日蓮正宗だか日蓮宗だか法華宗だかから分離した分離した檀家団体です。

 日蓮の仏教宗派としての特徴はいくつかありますがざっくばらんに上げます。

 

    三諦論と法華経の尊重

    普通は三諦論は理解できないので一般人は悟れないのでなむみょうほうれんげっきょうというお題目をとなえること。

    組織維持と拡大とさらに他宗を排斥して法華経という宗教と世俗の政治体制を一致させようとしたこと。

    法華経以外の邪教を信じると国難が起きるので法華経を信じなければいけない

    国難が起きれば法華経が正しいことの証明になる

    国難が起きれば法華経を広めて世俗の政治と法華経と宗教を一体化させるチャンス

    三諦論はエリートが理解できればいいが大部分の人は理解できない

    三諦論を理解できない人はお題目を唱える

    法華経の重視

 

社会党左派の社会主義協会派向坂逸郎などの日本をソ連に占領させることによりヘゲモニーを取るとかマルクスの敗戦革命論や革命主義的配線論とまではいかないかもしれませんが同じ方向性です。

そもそも国が弱るときは権力を取るチャンスなのは万古不易の法則のようなものではありますが。

結果として公明党と日本共産党は似ています。

目的もほとんど同じで違うのは最終的到達点です。

ML主義は理論的には共産主義社会の実現です。

現実的には前衛党の一党独裁の大衆支配になります。

日蓮宗は「神というか空気というか世界に満ちる仏法というエネルギーとの一体化」です。

それをどうやって実現するという理屈かもう一つ不明ですがとにかく権力を握って政治と法華経という宗教の一体化のために権力を取るという感じになるので革命政党的ですしイスラム原理主義とも似ています。

世俗政治の神性体制、神権政治の実現という感じでしゅか。

分かりませんが。

そこでその最終状態の具体的な設計よりはとりあえずヘゲモニーの掌握派が力を持つ傾向があります。

日本共産党と似ているということは日本共産党と仲が悪いということです。

立憲民主党は最初は共産党と手を組んだ、というよりは共産党の加入戦術を受けていましたが現在は公明党と合併して新党中道改革連合というものを作りました

これは公明党による立憲民主党や労組への加入戦術のようにも見えますがそうではないかもしれません。

三諦論は日蓮も天台宗の高僧ですし理解していたでしょう。

本来仏教は三諦論だけでいい面があります。

それを全員が理解すればそれでお釈迦様のミッションはコンプリートです。

大乗仏教の祖のナーガールジュナは空論と中観論で純粋に哲学です。

法華経を加えるのはそれなりの意図がある感じになります。

法華経の久遠仏思想はちょっと特殊でキリスト教神学みたいな感じです。

お釈迦様は法を広めるために人間として表れたかりそめの姿で法は時空を超えて遍く存在し続けるみたいな感じの論法です。

イエスは神であり精霊であるとかロゴスが神であるみたいな感じになっています。

法華経は1~2世紀にできてお釈迦様とナーガールジュナ出現の間の時期の経典でお釈迦様の教えが失われていた時期に成立した経典です。

懐徳堂の富永仲基の加上説風に言えばあとから作られて加えられたものです。

天台智顗も三諦論だけ言っとけばと思うのですが教相判釈したということは学僧としての興味や教育的な意図の他に当時の政治情勢や仏教勢力内部や他宗教、他思想、中国内での布教その他複雑な意図があったと思われます。

法華経が全てのお経の頂点みたいに書いてますが法華経自体で三諦論を学べる感じではありませんので。

天台智顗と同じく日蓮もやや政治的意図で法華経を使った節があります。

まあそういうことを言ってしまえば浄土系の宗教は日本人の半分くらいは浄土系宗教系で葬式も浄土系のお寺の人が多いと思われますし日蓮のように邪教とかとは違いますが選定論だけが仏教ではないのでしょう。

ただ永遠無限の法と一体化してエネルギーを得るみたいなのはやや神秘主義的というかナラティブ的な仏教の使用法になります。

創価学会も敗戦で勢力拡大しましたから政治的というか世直しの遺伝子があるのかもしれません。

 

 

・立憲民主党

 

 これは社会党が変質したものです。

 1955年体制では社会党右派の構造改革派と社会党左派の社会主義協会派が連合して社会党ができまいた。

 社会党右派は社会民主主義、社会党左派はML主義です。

 社会党右派は社会党右派は境界主義派と社会主義の学生団体ののちの社青同改革派と組んで社会党右派を弱体化させました。

 社会党右派は冷や飯ぐらいで後に社民連として社会党から分離します。

 更にのちには江田三郎とその息子の江田五月が社民連から民社党に合流しました。

 江田憲司は江田家の宴席かと思っていたのですがどうも違うようです。

 その後社会党左派はさらに左右に内部分裂して左派の原理主義の向坂派と右派の労組を掌握する太田派に分かれました。

 そして今度は社会党右派と社青同の改革派が組んで向坂派を弱体させました。

 社青同解放派はドイツのローザルクセンベルグ主義です。

 その後は内ゲバで社会党は疲弊して冷戦を迎えます。

 その後社会党は他党と連立して自民党から政権を取るのに成功しました。

 その時に自衛隊合法とか日米安保賛成とか方針転換したので求心力はなくなってしまいました。

 社会党の連立政権も政権担当能力がないのですぐにダメになりその後は社会党も党名もどんどん変わっていきます。

 社会党直系子孫は社民党で今もあります。

 その他の国会議員で痛い人たちがいろんな政党と合従連衡したりくっついたり離れたりしてこの後の説明は正確ではないかもしれません。

 とりあえず民主党という政党を作ったと思いますが民進党に変わりまた民主党に戻って小池百合子の希望の塔に入ろうとして失敗し立憲民主党になりそこから国民民主党がわかれて現在は参院では立憲民主党が政党交付金かなんかの関係で残すみたいですが衆院は解散して新党中道改革路線になってそこから原口議員がゆうこく連合か何かが分離したようです。

 労組も総評系と同盟系があります。

 総評系は公務員の組織で自治労や日教組の他に国鉄は巨大なので複数の労組をもっていましたが国鉄由来のJR総連、電電公社由来の全逓起源のNTT関係の労組、郵便局関係の

全電通があります。

 民間企業の労組の寄り合いは同盟系と言います。

 同盟系は基本は民社党系です。

 総評系は社会党の基盤です。

 共産党系労組は全労連です。

 その他は全労協です。

 なんというか社会主義というか〇主義の歴史は労組と大学の奪い合いの歴史です。

 国民民主党は同盟系の民社党の系譜があると思われましたが詳しい人に聞くとあまり関係ないようです。

 東京の三田だか田町だかに同盟系の組織というか博物館というかそういうのを併設したものがあるので一度見てみると面白いかもしれません。

 総評系と同盟系は現在は連合というのにまとまっています。

 最近は連合会長の芳野氏がよくメディアに出ているので有名かもしれません。

 

 

・まとめ

以上で大体分かりにく政党の歴史は網羅していると思います。

 何か忘れているような気もしますが見落としている政党があったらすみません。

 

 

  

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